インプラントは痛い?
常に最小切開をこころがけ、患者さんの立場に立った痛みの少ないインプラントオペを行っています。
インプラント手術後の痛みはアゴの骨を削ったからではなく、ほとんどは歯肉を大きく切開したために起こる術後性の炎症に拠ります。一般に1歯分のインプラント植立なら”切り傷”も小さいためか腫脹や疼痛は殆ど気にならないくらいに抑えられます。 以下のような症例は条件の整った欠損部位が対象ですが、出血もほとんどなく最小の侵襲の治療といえます。骨質がよければ当日、仮の歯まで装着してお帰りになるのも可能です。
ポイント1.CT撮影によるリスクの回避
当院でのインプラントオペは、患者さんに術前に必ずCT撮影をおこなっていただき、骨の厚みや神経の走行を確認します。インプラントの長さ・埋入方向を決定するためにCTは大事な情報となります。CT撮影を行うことにより、さまざまなリスクを回避することができ、安心・安全なオペを患者さんに受けていただくことが出来ます。
ポイント2.完全滅菌オペ室
インプラントを行っている歯科医院はたくさんありますが、完全な滅菌操作を行っているところばかりとは限りません。
インプラントは清潔なオペ室で厳重な滅菌操作の元に行う必要があります。当院はインプラント用のオペ室を完備し、完全な滅菌操作にて感染を予防したオペを行います。
ポイント3.無痛麻酔
インプラントを行う際には、当然ですが麻酔を行います。
「でも、その麻酔が、痛いんですよね・・・」と、患者さんは不安になられるようです。当院はインプラントに限らず、治療では常に「痛くない麻酔」を行っています。
※なぜ、麻酔が痛くないのか
表面麻酔をしっかり効かせます。
麻酔薬のしみこんだ綿級を粘膜に塗ります。
これにより針の刺入時の痛みを和らげることができます。
・麻酔液が冷たいと、温度差で痛みを感じやすいので、必ず体温と同じぐらいに温めてから使用します。
・針の刺入後も、浅い部分からゆっくり時間をかけて徐々に深い部分へ効かせていきます。
麻酔液を急速に注入するととても痛いので、注入のスピードを遅くすることで痛みを与えないようにしています。
このように麻酔に関して気を配って行うため、痛くない麻酔が可能です。
ポイント4.手術範囲を最小限にする工夫
インプラント埋入の際には歯肉を切り開きますが、不必要に大きく開くと、それだけ感染のリスクが上がります。
前述のように、CTで埋入位置・方向などをしっかり確認して行うため、歯肉を開く範囲も必要最小限度にすることが可能です。
また、術後の縫合の際にも、歯肉を傷つけない独自の術式を取り入れています。こうして腫れに対するリスクを回避するため、術後ほとんどの方が腫れることなく、8割以上の人が痛み止めを飲まなくても済むほどです。
歯肉を開く範囲を最小限に止め、きれいに縫合することで痛みが少なく、傷の治癒も早くなります。
ポイント5.抜歯を行う際の病巣の確実な除去
病巣があり、抜歯をしなければならない部分に、抜歯後即時にインプラントを埋入することがあります。
このとき、抜歯後の病巣を完全に取りきることが、骨の回復・インプラントの成功の大きな鍵となります。病巣を取りきる際、当院では特に注意を払い、適切な器具を用いて処置をしています。
抜歯を伴う症例。抜歯後の病巣に対する処置が、インプラントの成功の決め手となります。
ポイント6.オペ時間の短縮
オペ時間が不用意に長いと、それだけ術野は感染のリスクにさらされます。
いかにすばやく、確実にオペを行うかが、感染予防においてとても重要です。
すばやいオペは、患者さんの身体への負担も少なくなります。
そのために日々、インプラントオペ担当のスタッフとの連携・教育を行い、スムーズなオペを実現しています。