ガイデッドサージェリー
ガイデッドサージェリーとは
CTとインプラントシュミレーションソフトを使用して、PC上でインプラントの理想的な位置をあらかじめ決定し、それをもとにサージカルガイドを作製し、サージカルガイドに基づいてインプラントを正確に埋入することをガイドサージェリーといいます。
※サージカルガイドとは、手術時に、インプラントの位置をピンポイントに誘導するための装置のことです。
インプラントの位置は、
1、インプラントの近遠心的な位置
2、インプラントの頬舌的な位置
3、インプラントの埋入深度
4、インプラントの埋入角度
によって三次元的に決められますが、人間の手指感覚ではどうしてもブレが生じてしまいます。そのため、ブレを最小限に抑えるために、サージカルガイドに誘導されたインプラントの埋入を行い、精度を向上させるために行います。
適応症
1) 骨が少なく、かなり正確な埋入が必要な場合
2) 多数本同時埋入 :上下顎の6~10本を同時に埋入する場合
3) 即時負荷を加える場合
4) 上顎前歯で審美修復を行う場合
CT撮影・シミュレーションソフトに基づくガイドの作成、治療の流れ
CTで得られた情報を元に、インプラント埋入プランニングソフトで、より正確に シュミレーションを行い、サージカルガイドを作製しインプラント手術の安全性と正確性を更に向上させた手術を行います。
ガイデッド・サージェリーによって、今までとは打って変わった精度でのインプラントの埋入が可能になりました。そのため、通常では外科的侵襲が大きな切開をせざるを得なかったシビアな条件のケースにおいても無切開無痛手術(フラップレス術式)を行うことが可能になりました。
骨の条件や噛み合わせの条件がよほどシビアでない限り、ガイデッド・サージェリーが行えるケースでは、即時負荷インプラントも可能と考えられます。
ガイデッド・サージェリーは、インプラント手術の安全性と正確性を更に向上させ、無切開無痛手術(フラップレス術式)と即時負荷インプラントの利点を併せ持った治療方法と考えられます。
ガイデッド・サージェリー(Guided Surgeryの流れ)
~はじめに~
CT撮影を行い、得られたデータを基にインプラント埋入プランニングソフト用いて、インプラント認定医がシュミレーションを行います。
~次に~
そのデータを、インターネットを用い、ドイツのシロナ社に送ると手術用のテンプレートが作られてきます。
~そして~
送られてきたテンプレートを装着し、手術をすることにより、従来の半分以下の時間で多数のインプラント埋入を終えることができるようになります。